富士宮と水害・潤井川と八幡橋

 どんな地域でも「水」が無いと生きていけませんが、水も多すぎると水害となってしまうわけで、富士川水系の「潤井川(うるいがわ)」でも随所で問題が発生していました。

目で見る富士宮 緑星社 より引用

 大中里地区(JR西富士宮駅の西)の八幡橋でも、潤井川が湾曲しており増水のたびに河岸侵食の被害が発生していた為、昭和50年頃から数か年かけ大幅に改修されました。

昭和30年代~40年代の同所 国土地理院より引用

わかりやすいように、元々の橋の位置に「+」マークが入っています。

昭和51年頃 工事中の様子 国土地理院より引用

 下記の写真の通り、川がまっすぐに改良され、近隣住民は水害の悩みから開放されることになりました。また、潤井川西岸にあった神社「沢登八幡宮」は、この工事に伴い東岸に移設され、昭和54年に社殿完成。昭和55年に落成式となりました。

写真の+マークの位置通り、橋が西に移動したのがよくわかります。

昭和54年頃 工事完了 国土地理院より引用


 ただ、この影響で特に西岸の川沿いの道路は狭く変則的な形状になってしまい、令和2年の現在も接触事故が起きやすい、怖いゾーンになっていることから、早めの改善が希望されます。

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